データの境界

なんちゃって理系がデータ分析業界に入ってからの汗と涙の記録。

生命科学実験を自動化する

自分の研究領域だった業界の話だったので反応してしまう

“要するに生物学者という人種は毎日々々、小さなガラス瓶から別のガラス瓶へ少量の液体を移すことが仕事さ"

そういうこともあるけど、当事者たちにボコボコにされるよ?

jp.techcrunch.com

 

生命科学研究者の実験作業をロボットに代用してもらおうというやつ。もともとこういったロボットは存在してたんだけど目玉が飛び出るくらい高い。超お金持ちのラボじゃないと買えるものではないのですね

それにしても、この作業は体験してみないと辛さがわからない数マイクロリットル、みたいな量を手作業で容器1から容器2に移す、みたいな作業をそれこそ一日中する日だってある。で、その実験が失敗した時にはこの世の終わりのような気持ちになるのです。何が辛いかというと、実験が失敗した辛さよりも、「もう一度あの作業をしないといけないのか」という辛さが先にきてしまうところが本当に辛い。全然本質的なところじゃないところで心が折れることほど無意味なことはない。こういったロボットが全面的に普及してこの辛さを味わう人がいなくなる日を切に祈る。

余談だが、「こういった辛い作業を新人は一度味わうべき」として積極的にこの苦行を投じさせる教授がいる。一理あるのでやらせてもいいが、一日でいいよね。研修期間とか見習い期間とか言って一週間、1ヶ月、半年とかさせるラボが平気であるのでそういったアイデアも一緒に滅びて欲しいと切に願います。

 

じつはこういった自動実験ロボを作っている日本の会社もあります。個人的に超注目しているバイオベンチャーです。じつは研究室の先輩方が頑張っているベンチャーなのでめっちゃ応援してます。すべてがおしゃれでしかもかっこいい。近未来を走ってる気がします

MOLCURE | molecule for cure

この会社が作っている自動実験ロボがこちら。30秒くらいから登場するやつです

vimeo.com