データの境界

なんちゃって理系がデータ分析業界に入ってからの汗と涙の記録。

ついに囲碁AIがガチで人間に勝利

今日はこのネタに関して書かざるを得ない。

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囲碁AIに関しては以前にも書いたんだけど、そこからの進化が早すぎる。「人間の棋士に勝つにはあと10年」と最近まで言われてたんだぜ。

 

kskbyt.hatenablog.jp

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個人的に、 囲碁は「ヒカルの碁」ブームの時に覚え、祖父と毎晩のように打っていたので将棋よりは思い入れがあるわけです。当時、ヒカルの碁ゲームボーイアドバンスのゲームでPCが2時間とか長考して1手打っていたのが懐かしい。それが今から10年ちょっと前の話。

 

囲碁は世界中で日本と韓国と中国が強くて、とくに韓国では小さなころから棋士になるための英才教育を子供に行う家族もいて、「囲碁打つ以外は何もできない」ようなスパルタ寮みたいなところでプロになるため切磋琢磨する子どもたちがいるくらい。そんな韓国棋手の、しかも世界第4位にいきなり初戦でAlphaGoが勝ってしまった。

対戦相手のイ・セドルは「5戦のうち1戦でもAIが勝ったらそれはもうAIの勝ちだ」的な事を言っていたそうで、自信満々だったところの初戦負け。ただの負けよりも精神的な衝撃は大きいと思われる。しかも碁は1戦がかなり長いため、通常連戦するときはその間に十分な時間をおくのだが、今回の試合は5戦を超短い期間(3/9・10・12・13・15)で打ち切るのでそもそも人間にとって不利だったりする。いや、イベント事だとしてもこれは詰め込みすぎでしょう。

 

それにしてもこのニュースのインパクトはでかすぎる。AIは10の360乗といわれる碁の計算量でも、人間よりも良い解を出すことに正解した。これでもう1戦でも勝てばその事実は間違いなく本物であると世界に知らしめる。打った手の中には「人間ならそこはそうは打たない」という光る1手もあったそうで、データドリブンなAIならではの一面もあったそう。

囲碁が強い機械ができて何の役にたつのか?」。まだ明確な目的は無くても、決められた時間内に天文学的な計算処理を行って正解に近いアウトプットを出す機械には希望を抱かずにはいられない。Googleのことだし、きっとすごい使いみちを提示してくれるのだろう(小並感)。明日の試合も楽しみすぎる

ちなみに、イ・セドルはヒカルの碁高永夏戦のモデルになった人物だそう。なんだこのアツい展開は