データの境界

なんちゃって理系がデータ分析業界に入ってからの汗と涙の記録。

(なにこれすごい)パンの画像認識

twitterに流れてきた興味をそそられる画像

 

レジの写真に ”BRAIN” とデカデカアピールされているのでググってみたら
「世界初!カメラで会計 Bakery Scan」という製品らしい

このウェブページの新着更新は2013年から始まっているので、つい最近のものというわけでもないみたい。全然知らなかった…

bakeryscan.com

 

実際、識別のアルゴリズムどうなっているのだろう。地味に不思議。

深層学習使えばきっとできるんだろうけど、パンの新作出るたびに学習し直す手間かけるはずないだろうし。

そうするともっと単純な物体認識でやっているのだろうけどじゃあどうやって?

 

そんなことをつぶやくとフォロワーの方に以下のリンクを教えてもらった。

ちなみに記事の日付は2016/5/31なので比較的最近ではある。

sogyotecho.jp


こちらのインタビュー記事を読んでみると、やはり深層学習は使ってないような口ぶりに思える…(明言はされていないので不明。)

Q 現在多くの会社が画像認識のシステム開発に取り組んでいますが、御社のシステムは他社に比べどのような特徴があるのでしょうか。
A:曖昧な物体の画像認識という分野においては、昨今ディープラーニング(深層学習)を用いたものが注目されていますが、高性能なコンピューターを要することや、初期学習に多くの時間を要することが製品化の妨げとなっているのも事実です。

パンの個体差(焼き上がりのゆらぎw)を深層学習以外の方法で吸収しているのならば

、そして学習の簡便さまでアピールしていてますます謎が深まる。気になるなぁ。面白い。

ベーカリースキャンに内蔵する弊社の画像識別エンジンは、初期学習に要する時間が劇的に短く(アルバイトスタッフが1商品あたり約1〜2分で登録)、かつ、販売を続けることで更に識別精度が向上します。

学習量が不足している場合や、酷似する商品が存在する場合は、対象の商品が黄色い線で囲まれ、店員に注意を促すと共に、ワンタッチ操作で修正できるようになっており、大変利便性も高くお客様にも喜ばれています。

 

「仕組みがわからないけどすごいモノ」を、最近では落合陽一的にいうと「テクノロジーの再魔術化(その昔、社会に科学が浸透するさまを「脱魔術化」と表現したことの逆方向)」とかっこよく言うらしいけど、機械学習で実装された道具はこれからどんどん魔法っぽい振る舞いをしていく。

なんだか不気味な感じもするけどパン屋のレジとかなら徹底的にブラックボックスにして魔法化して、レジに縛り付けられる労働者をガンガン減らせばいいと思ってる。地味なんだけど秀逸だなぁこれ。

 

(追記)togetterにもまとめられていた。見た人はやはり感動するらしい。

togetter.com