LINEの特定アプリ利用優遇はいつか問題になるかもね
なるほどー、そうくるのか。
格安SIMビジネスも始めるということかしら。格安SIMはやはり接続スピードが気になるのだけど、LineといえどMVNOである限りは他のサービスとそこまで品質差は付けられないと思われる。どうやら、Lineはdocomoの回線らしい。
その中での目玉としてFacebook, Twitter, Lineのパケットを使用容量にカウントしないというのはなかなかインパクトでかそう。実際自分もWiFiが無い環境下で使っているアプリといえばその3つくらいだしな−
個人的な興味としては、Lineがこの「パケットカウントしないアプリを指定した」という流れが、他の格安SIMビジネスを行うサービスでも行われそうということ。もしかするとアメリカの通信おける「ホワイトリスト」的なモノができるのかもしれない。
"ホワイトリストと"いうのは前述のとおり、「指定されたアプリのパケットを通信料にカウントしない」というもの。例えばアメリカではストリーミングで音楽聞き放題のサービスであるpandoraなどはホワイトリストに登録されているアプリだったりすので、パケット使用の対象にならない。これはpandoraをサービスする会社といてはとてつもないメリットで、利用者が「今月のパケット利用量が気になるからもうこのアプリを使わない」と理由で離脱されるのを回避できる。アメリカのように、新しいビジネスの芽が出た時には積極的に応援するスタイルの国では、パケットの利用に関してもこうした優遇的な措置がとられているらしい。
今後、日本でも各格安SIMサービスが「うちのSIMでは◯◯のアプリではパケットをカウントしませんよ」というような売り文句をだしてくるかもしれない。利用者にとってはありがたい話であるが、もちろんデメリットもある。例えば前述のpandoraの例なら、ホワイトリストに加盟されたpandoraのアドバンテージが強すぎて、pandora以外の音楽ストリーミング系サービスが育ちにくい・競争しにくいという環境になってしまう。このように、もしも今後ホワイトリストのような環境が日本でもできるのであれば、その対象アプリ選定は十分に気を付けないといけない。今回はfacebookもtwitterも海外の圧倒的デカイサービスなので(たぶん)問題ないが、mixiみたいなかつてそこそこ大きかったSNSサービスが今でも日本にあったなら今回の件はちょっと微妙な問題になっていたのかもしれない。